<パイプ中で行なう有機化学反応>
連続反応に適した画期的な反応システム
1.システム概要
液ー液、または気ー液反応を市販のステンレスなどのパイプ中で行なうことができれば
多くのメリットがあります。
特殊なラインミキサーを使うことによって連続的、自動的な反応が可能となり、コンピューターで容易に
反応がコントロールできます。
二液、または二相の流体をミキサー内で高速衝突させて衝撃波を起し、
超微粒子の状態として反応させると、
反応は瞬間的に完了します。
反応熱はパイプを二重管として外管に冷媒を流通させることによって容易に
除去できます。
流体の反発力を有効に利用しているので、従来のものに比べて圧力損失がきわめて小さくなります。
引き続いて中和、溶剤投入、洗浄などもパイプ中で連続して行なうことができます。
装置の設置スペースがきわめて小さくなるメリットもあります。
2.適用可能な反応例
中和反応、付加反応、縮合反応、異性化反応、酸化反応、還元反応、水素添加反応、
脱臭、
不斉触媒(分子触媒)による各種反応、微粒気体の溶解・蒸散、抽出、エマルジョン形成など
3.装置フローシート